ご 挨 拶(会場掲載文)
本日はご来場いただき誠に有難うございます。私たち日本山岳写真協会は今年で創立75周年を迎えました。この中で東海支部は地域に密着した文化活動として、今回も「山・自然との対話」をテーマとした四季の山岳写真48点を展示させて頂きます。
ご存知の通り、御嶽山の噴火に於いて大勢の方々が尊い命を奪われました。この場をお借りして、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
厳しくも美しい山々が突然牙をむいたとき、私たちには何の防御もできず戸惑うばかりです。 しかし、山を愛する気持ちは押さえることも出来ず、今はこの大きな自然の力に同化して生きてゆくことが肝要であろうと考えているところです。そして、私たち山岳写真家はこの山の自然の美しさと厳しさを忠実に捉え、その変化を克明に記録しつつ、後世に伝える役割を担うものと考えております。
展示作品は日本アルプスから地元近隣の山々までをフィールドとし、また海外に於いては偏狭の地まで足を踏み入れてその四季、山岳美を追求して参りました。また、今回展示させて頂いた作品は、フィルム版、デジタル版それぞれのカメラ機材で撮影したものを、デジタルプリント超光沢で仕上げております。撮影機材やプリント仕上げが多様化する中で、新たな撮影技術と新たな表現方法の研究が作品づくりの要件となってきたと感じていることろです。 ご来場の皆様には「美しい山の自然」を感じて頂けたら光栄に存じます。
なお、作品のプリント制作においては、(株)堀内カラー名古屋様の多大なご協力を得て今回の写真展を開催することが出来ましたことに感謝申し上げます。
どうぞ ごゆっくりご高覧頂きますようお願いいたします。 東海支部 支部長 鎌田則雄
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